中秋の名月!?

2019.09.20~2019.09.25(投稿日:2019.09.25)

生憎の天気だったのにいつの間にか…

 

世間では、『中秋の名月』などと、騒いでいたが、本当に生憎の天気、空模様。昼間は、青い空は雲に覆われていて…

「…これは、『名月』どころではないか…」

と昼間は思っていた。僕の、次の日の仕事が休みで、しかも、丁度、僕個人のライフワークの一部が終わったところだった。

「これから、今日は何をする?」

誰かに話を掛けている訳ではないのだが、いつものような独り言が音になってこぼれる。休みの日が、事前に解っているのだから、予め予定を考えておけばよかったが、全くの無計画(ノープラン)だった。普段なら、休みの日は、何処かに

出掛けているのだが、そんな気すら全く起きないぐらいの生憎の天気、空模様だった。

 

結局、先ず、図書館へ行き、約2時間ほど、『描く』事をした後に、今度は本屋をはしごする。

「君は、本当に、本が好きなんだね…」

僕の新しい友達が、僕の誤解をしている。直ぐに訂正をする。

「いや…『本が好き』な訳ではないな…」

新しい友達に、なんと説明をしていいのか、言葉が続けられない。逆に、質問をされてしまった。

「えっつ?『本が好き』ではないの?」

この質問に対して…

「…どうなのだろう…」

やっぱり、言葉が出て来なかった。ただ、確かに、新しい友達が誤解をするぐらい、本に囲まれた日常生活を

僕は送っている。僕の部屋は、溢れた本で大変な状態だ。それにも関わらず、僕は、僕のために必要な物を求めて、

本屋に行く。図書館に行く。必要な物を探し求めて、いつも街中を彷徨う。

そして、必要な物が見つかると、それが本で予算があれば、直ぐに購入をする。部屋が大変な状態なのに。

「本当に、新たな活動拠点を探さないとな…」

また、独り言がこぼれてしまった。新しい友達が、これに反応して、質問をして来た。

「活動拠点!?」

僕の新しい友達は、何かと僕の行動に興味津々のようだ。

 

はしごして2軒目の本屋を出た時だった。何か、様子が今までと違うと感じ、空を見上げたら…

「これが『名月』というものでございます。」

と言わんばかりの月が出ていた。

「雲達は…何処へ行ったんだ?」

本当に生憎の天気、空模様だった…はずなのに。僕の質問に、いつものように、あいつが答えた。

「『秋の空』だものな…」

あいつが、いう事は角が立つ事が多い。幸いにも、あいつの声は、新しい友達には聞こえていないようだった。

新しい友達は、ただ、その『名月』をじっと見つめていた。そして、気付いたように僕に質問をして来た。

 

「いつも『こういう景色を』何処で見ているの?」

「???(月は何処からでも見えるじゃないか…)」

この時は、一緒に本屋の駐車場からの月を見ながら、新しい友達の質問の意味を考えていた。あいつが、助け舟を

僕に出してくれた。

「こういう景色を『何処で』が知りたいんじゃないの…」

僕は、あいつの助け舟を復唱した。

「『何処で』か…」

 

どれぐらいの間、本屋の駐車場から、その『名月』を眺めていたのだろう。そして、ようやく新しい友達の質問の意味が

理解できた。そうか…

「いつもの場所に行きますか…」

僕の独り言に、あいつが親指を立てた。僕の新しい友達は嬉しそうに笑った。本屋のはしごを2軒で止めて、そのまま

『いつもの場所』

へと車を走らせた。

 

『いつもの場所』から見る景色は…

 

真夜中だったのもある。思っていたよりも、ずっと早く『いつもの場所』についた。

「真夜中のドライブは『快適』だものな…」

あいつは、誤解を招くような事を直ぐに言う。あいつのいう事を聞き流しつつ、車から降りて、

『いつもの場所』から、僕は、いつものように世界(けしき)を眺めた。

 

どれぐらいの間、世界を眺めていたのだろう。僕の新しい友達は、この場所に来てからも、ずっと『名月』を見続けて、

そして、観続けていた。新しい友達が、唐突に質問をして来た。

「ここが、『活動拠点』?」

「いや…」

やはり、言葉が出て来ない。ただ、活動拠点ではない事は確かだが。

『展望台!』

あいつが、再び僕に助け舟を出してくれた。

「えっつ?『展望台』!?」

そうか、確かに『展望台』には違いない。

「展望台か…」

新しい友達は、『名月』を見ながら、僕の独り言に、感心をしたのだろう。

「展望台か…巧い表現だね。いつも、『展望台(ここから)』景色(せかい)を眺めているんだね…」

この新しい友達の感想に、あいつを見たら、僕の方を見て

「(どうだ!)」

というポーズを僕に見せた。なんか癪だったから、僕は直ぐに目を、『名月』の方に向け直した。

 

どれぐらいの間、世界を眺めていたのだろう。僕の新しい友達が、唐突に言った。

「こんな『暗闇』でも『光』が届くんだね…」

あいつが、直ぐに返した。

「やっとやっとの…一隅を照らす光さ…闇の方が深い…」

 

あいつの声は、新しい友達には聞えていないのか?

新しい友達の声は、あいつには聞えていないのか?

2人の素振りを見る限り、互いに聞こえていないようだ。なんか2人を羨ましく思う。だって、

両方を聴かされる僕は、堪ったものではない。

「全く!!!もう…」

僕の独り言に、2人が同時に反応した。そして、それぞれが僕の方を見て、嬉しそうに笑っていた。

なんか癪である。

「全く!!!もう…」

僕は自然に、同じ独り言を繰り返していた。

 

takumaroは今日も往く!

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