昇段審査会(2017.06.04)

 昨日、県柔道連盟主催の『(柔道の)昇段審査会』に行ってきた。

なんで、僕が毎回のように、この『昇段審査会』に行くのかというと、必ず、誰かしらの

知り合いが出場しているから…という事なのだが…やはり、其処に関連して、どうしても、此処に僕が来るのは

『普段、一緒に稽古をしている『同志、あるいは、仲間、あるいは…戦友…』のその大きな一歩を見届けたいから…』

そういう事なのだろう。特に、柔道で初段へ昇段を目指す中学生にとっては、もう確実に、其処が一つの人生の節目だとさえ、僕は思う。

(この理由のために、この日は別の(柔道の)大会の役員で呼ばれていたのだが…師匠の1人の

「レスラーO先生」や他の先生達に、さんざん頭を下げまくって、こっちにやって来てしまった。)

最も、この昇段審査…公平に審査がされているか…というと、そもそも、公平に審査を執り行う事が

極めて難しいのが現実だろう。具体的に、ここでは、今、一級を持っている出場選手同士で、6人で1組を構成させ、

その6人総当たりの試合をさせる。1人、5試合をする事になる。その5試合の内で3勝以上する事が出来れば、

昇段審査の1次審査(試合の審査に)合格という事になり、次の2次審査(形{投げの形(9本目の内股まで)}の審査を

受ける事になる。この形の審査にも合格をして、これで、昇段への内定が出る事になる。手続きを経て、大体…

2か月後位に正式に昇段する事になる。対戦相手があっての事だし、どうしてもグループ間で実力に多少の格差が生まれてしまう。やはり、何組かの、これは柔道の話なのだが、サッカーの所謂『死のグループ』みたいな組み合わせが出来てしまう。

去年の4月に、初段昇段をした『超超巨漢S水君』なんかは、本当に『死のグループ』を勝ち抜いた。

(もっとも、仮に5試合の内、3勝出来なくても、何度もこの『昇段審査会』に出場し、通算で5勝以上すれば、これでも、1次審査合格となり、2次審査の形の審査を受ける事が可能になる。何度も『昇段審査会』に出場し、『勝ち』を積み上げる事が出来れば…)

僕は、現在、『柔道教室』と『柔道クラブ』と言った2つの団体に籍を置いて、稽古を積んでいる。

この日、結局『柔道教室』の方から4人の仲間が、この『昇段審査会』に出場をした。

(ちなみに…大会役員の仕事…が在ったのは…『柔道クラブ』の方になる。)

 

4人の仲間の内で、1人は、Sさんだ。

(Sさんは、56歳の『ナイス、ミドル、ミドルな方』である。

ちなみに、僕は、この表現だと43歳の『ナイス、フレッシュ、ミドルな方』になる。

「え?「ミドル、ミドル、ミドルな方」だろうって?」

まあ…判断は読者に委ねる。)

今回の4人の成績は…

Sさん、1勝、(Sさんは2回目の出場で、これで通算3勝となった。)

僕が、思う処が在ったのは、以下の中学生の『ある子』の事である。

3人の中学生が審査に受けて…

Y君、4勝、形の審査も合格、初段昇段内定

N君、5勝、形の審査も合格、初段昇段内定

2人の中学生が、あっさりと合格を果たした。問題は、I君。

I君、2勝…

僕は、I君の試合の1試合目と4試合目と…5試合目を見て、僕なりに観る事が出来た。

(なんで、全試合を見れなかったかと言うと…4人の仲間の内の、3人が同時に審査が始まってしまったからである。なので、上記のY君に至っては、3試合目だけを見ただけである。Y君は、3試合目で3勝を成し遂げた。なので、Y君の

1,2、4,5試合目を僕は見ていない。)

僕は、I君の試合の1試合目を見ていた。ちゃんと身体は捌けていたし、そもそもI君はバランスが物凄く良い。

相手の技に対する足、腰の体捌きが本当に巧い。

I君の身体の大きさは、今回の出場選手の上位10パーセントには入る身体の小ささである。それでも、1試合目、

自分よりも身体の大きい相手に対して、ちゃんと勝ち切った。負けてしまった試合もあったが、観て感じた事は

ちゃんと、自分なりに試合を組み立てている事も伝わった。例えば、

彼の4試合目の入り方は、試合開始直前に、身体の動きに

緩急を付けて、一気に踏み込んで大内刈りで狙ったが…残念ながら其処で技は極まらなかったが…

結局、4試合目が終わった段階で、2勝…という状況…そして、I君の5試合目が始まった。

身体の小ささと、動きの速さを活かしてタイミングを観て、右の低い背負いに入る。ただ、これは、相手にも読まれていた。

相手は体を右に躱してから、I君を潰すようにして一気に奥襟絞めで極めようとする。I君は、なんとか、これを堪える。

審判の「待て!」がかかり、再び、両者中央に立って試合が再開する。しばらくして2度目の低い背負いを

再びI君が仕掛ける。

相手は、先と同じように体を躱して、

再び奥襟絞めに来る。今度は、これはI君も解っていたので、1度目よりも、余裕を持って

受け切る。審判の「待て!」がかかる。

両者中央に立って試合が再開し、そして、今度は相手の懐に飛び込むようにして、大内刈りに行く。そして、極まった。

「技あり!!!」

(今は、ルールが変わってしまった。確かに、一昔前の技ありだった。

技が極まったのは、それまでの2発の低い背負いの効果である。)

しかし直後の寝技の攻防では、相手に躱されて逃げられてしまった。そもそも、I君の身体の小ささからでは、

寝技で決めることは

至難なことなのだろう…少なくとも、寝技での勝負は避けた方が良い…審判の「待て!」がかかる。

両者中央に立って試合が再開する。この段階で、試合時間は、残り半分の1分30秒だった。

相手は、観ていて、今までのがウソのように物凄く冷静に対処をしていた。現実を直視して、その事に依る、

勝負に来た。試合時間、残り1分を切った頃に、相手は、払い巻き込みに近い、払い腰で攻めて来た。

I君は、そもそも、バランスが良い。技、その物の効果は全くなかった。I君はちゃんと受け切っていた。

(この後、審判は「技あり!」とコールしたが、審判の立場に寄り添ったとしても、昔の「有効!」が良い処の技だった。

今、一応…僕も審判資格は持ってはいる。僕ならば、技の効果は取らない…理由は以下の通り…)

しかし、相手との相対的な身体の大きさの関係…

相手は、身体の大きさのアドバンテージを活かした、払い巻き込みに近い、払い腰でI君を寝技に引き込んだ。

そして、I君をそのまま袈裟固めに抑え込んだ。

「抑え込み!!!」

抑え込まれては、今のI君の身体では、相手との身体の大きさの相対的な関係…やはり厳しい。そして、

「一本!!!それまで!」

残り時間30秒…

I君は、5試合目を逆転負けをした。

5試合目が終わって、試合場から下がって、直ぐにI君は悔し涙を流し出していた。勝てば3勝になる5試合目を

逆転負けした事もあったのだろう。I君に手短に僕は伝えた。

「後で、落ち着いたら、僕の処に来な。話を聞く余裕があるなら…僕から話したいことが在るから…」

それだけを言って、一度、僕はその場を離れた。

(僕がその場を離れたのは、他の試合場でSさんが試合をしているのもあったからなのだけれど…)

久々に、悔し涙を流した中学生を見た。

(Cちゃん(現在、高3)…O君(現在、高1)…そして、今回のI君…)

 

試合が終わってしばらくしてから、僕がN君の試合を観戦している処にI君はやって来た。

僕は、手短に

『出来ていた事と、次へ進むための課題、提案…(今回は細部は描かない。)』

をI君に伝えた。多分、内容は伝わってはいるのだろう。しかし、

『現実と結果…(これも、細部は今は描かない。)』

結局、その後、I君は、N君の全ての試合の観戦をする事が出来なかった。

 …

I君だけではない。

「現実を知り、結果を受け入れて、次に向けて、変化できるか?対応できるか?さらなる、

深化あるいは進化を遂げる事が出来るか…」

道の途中の何処に困難な

『壁(みたいなもの、人によっては落とし穴だったりもする…)』

があるのかは、外から観ていると良く解る事がある。

けれども、その壁を越えていくのは(あるいは、穴から這い出して来るのは)

その本人でしかない。当たり前の話だが…残念ながら代わる事は出来ない。

 

何度も『昇段審査会』に出場し、『勝ち』を積み上げる事が出来れば…

往く先の『景色』を見る事ができるか?さらに、その景色を見て、何かを観るかは、その本人でしかない。

誰が言ったのか…似たような事をあっさりと以下のように言った人もいたな…

「転んだなら、また、立ちなはれ!」

僕なんかは、機嫌が悪いときなんか、(この誰かが言った事に対する)この言い方に

「簡単に言うんじゃねえよ!!!」

と怒鳴り返してしまう。やはり、僕は大人ではありません。そして、僕の場合は…

これを描いている今日は、天気が良いのもあるのかな…

「転んだなら、取り敢えず、仰向けになって、青い大空を眺めてみる。」

それも、有りだろう。勿論、いつまでも仰向けになって寝ているばかりではいられないのだけれど…

 

取り急ぎ、思う処が在って『記録』

を此処にする。

(『手短』だったのでしょかね…判断は読者に委ねます。もし、普段と僕の意識が変らなければ、今回の話はもっと長いです。でも、それだと、今回の場合は、遅すぎるんですよね…思う処が在って…とはそういう事なんです。)

 

takumaroは今日も往く!

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